『私も被害者になってしまいました』弁護士 湯山薫

車をぶつけられてしまいました。

桜木町のビルの駐車場に入ろうとしたところ、出てきた車にドア側をがっつりぶつけられました。運転席どうしが向かい合わせになって、目が合ってしまう状態 だったのですが、相手はそのまま逃げてしまいました。まあ、大きな駐車場で防犯カメラがあるから、相手を特定できると思っていたんです。

ところがカメラに はナンバーが写っておらず、犯人を特定することは出来ませんでした。警察を呼んで現場検証をして、仕事には中断するし、犯人は捕まらないし、ドアが2枚と もやられちゃったので修理費はかさむし、さんざんでした。まあ、怪我がなかったのは幸いでしたが。

nigaoe_-_28.jpgのサムネール画像

会社員時代に、営業車で信号待ちをしていて後ろから衝突されたことがあったのですが、この時は、場所が警察署の目の前で、同乗者も居たので、加害者に逃げられずに済みました。でも、誰もいない駐車場の入り口で、同乗者も居ない状態では、車から降りて相手を捕まえるなんてできないですよね。怖かったんです。相手が逃げ去るときにナンバーを見たのですが、動転していて覚える余裕もありませんでした。情けないですよね、ほんと。でも、事故に遭うとこういう心境になってしまうんですよね。

交通事故の被害者の方の気持ちがしみじみわかった出来事でした。

今回は怪我がなかったから良かったのですが、会社員時代の事故では頸椎捻挫(いわゆるむちうちです)になりました。仕事も何日か休みましたし、首に固定帯を巻いて不自由な生活を1ヶ月過ごしました。今でも無理をすると右手がしびれたり痛みがでることがあります。

当時、保険会社から支払われたのは、たしか9万8000円だったと思います。当時は法律のことも後遺症のことも知らなかったので(コンピュータソフトの営業技術でした)、そんなものかと保険金を受け取って終わってしまいました。今だったらそんなこと許さないのに・・・。

こんな悔しい思いをみなさまにしてほしくない。だからこそ、私は交通事故被害者の方が適正な賠償金を受け取れるようにサポートさせていただきたいと思っています。