「専修大学での寄付講座を実施中です」

川崎市内には複数の大学がありますが、当事務所から最寄りの大学の1つに、専修大学があります。ご縁があり、昨年より、当事務所等の弁護士、そして、労働組合員、社会福祉士などの各実務担当者が講師を務め、専修大学にて、「実践知としてのワークルール入門」という名称の寄付講座を実施しています。寄付講座といっても、受講して単位を取得することができるという意味で、大学での正式な講義となります。

この講座の目的は、アルバイトなどで働いていたり、これから社会に出て働こうとしている学生に向けて、各講師がそれぞれの経験に基づく実践的なワークルール(労働法)についてお話しすることで、学生に、ワークルールを実際に使いこなせる形で習得し、自身の身を守る術を身に付けてもらうという点にあります。長時間労働や過労死、不当解雇、パワハラ・セクラハといったように、労働環境の劣化が問題視され、若者をはじめとする労働者の使い捨てが横行している中、実践的なワークルールを身に着けることの重要性が、より増しています。

昨年は、新型コロナウィルスの影響でオンライン授業となり、学生と実際に会って議論することができず大変残念でした。何より、学生自身、大学のキャンパスに来て授業に出たり、友人たちと話をしたりすることができず、とても歯がゆい思いだったと思います。

今年も残念ながら、オンライン授業となる可能性がありますが、オンラインでも対面授業と変わらないほど、可能な限り学生と意見交換をしながら、ワークルールを学生と楽しく学んでいきたいと思います。