シンポジウムのお知らせ   弁護士 湯山薫

日弁連両性の平等に関する委員会では、2024年3月2日、「女性の政治参画を進めるために今なにが必要か ~ ジェンダーギャップ指数過去最低の日本。政治分野は138位!~」と題して、定例シンポジウムを開催する。

世界経済フォーラムが発表した「ジェンダーギャップレポート」2023年版によると、「経済」「教育」「健康」「政治参画」の4分野において男女平等の度合いを数値化した「ジェンダーギャップ指数」が、日本は対象146か国中125位であり、過去最低の結果をたたき出した。特に、経済と政治参画においては格差解消が進んでいない。政治分野におけるジェンダーギャップ指数は、なんと138位である。

女性の声を代弁する女性政治家が必要だが、国政の議員は圧倒的に男性である。

なぜ女性の政治参画は進まないのか、そこにどのような障壁があるのか、どうやって女性の政治参画を増やしていくのか、シンポジウムで学習する。

まず、基調講演は、上智大学法学部の三浦まり氏の「男性政治を打ち破る」。三浦まり氏は、第44回「石橋湛山賞」を受賞した「さらば、男性政治」を上梓され、男性偏重の日本政治の問題点をするどく追及。シンポジウムでも、日本の政治における女性参画の障壁とその打開策について考察する。

次に、パネルディスカッションを予定している。

基調講演をされた三浦まり氏、「NO YOUTH NO JAPAN」及び「FIFTYS PROJECT」の代表、能條桃子氏、現宝塚市長の山﨑晴恵会員、立憲民主党東京都連の票ハラ対策本部のメンバーだった加藤慶二会員がパネラーである。

それぞれの立場から、政治に対する女性参画の障壁が何なのか、突破するには何が必要なのかを探る。

久しぶりに、日弁連会館とZoomの併用のハイブリッド開催になる。たくさんの方の参加をお待ちしている。