「下曽我に行きました。」   IY

先日、下曽我の梅の里センターに行く機会がありました。梅の季節は少し過ぎていましたが、地域の方の案内で、そこかしこの梅を鑑賞させていただきました。

下曽我へは、はじめて訪れました。小田急小田原駅から、JRに乗り換えて国府津駅へ。御殿場線に乗り一駅先の下曽我で下車しました。レトロな電車の中は、梅見のお客様で大賑わいでした。

あいにくの小雨でしたが、坂を少し登ると海も山もすべて見渡せるホッとする場所に出ました。曽我兄弟ゆかりの寺の向かい側に太田静子さんが住んでいた大雄山荘の跡地がありました。
太宰治の勧めで静子さんが日記を書き、それをもとに「斜陽」が生まれたそうです。作中にもこの地の描写があります。今はもう建物は焼失し草茫々の空間でしたが、しばし、ここに生きていたであろう人々の物語に想いを馳せ、ほのかな梅の香に後ろ髪を引かれながら、坂道を下って忙しい日常へと戻っていきました。