川崎市の保育問題 弁護士 工藤猛
私は、川崎市保育問題交流会に所属し、川崎市の保育の質の向上ために活動をしています。その活動の1つとして、2023年に中央大学の小尾晴美先生、小尾ゼミナールと共同して保育士、施設長、保護者アンケート行いました。そして、2024年12月にアンケート結果を公表するとともに、2025年3月にアンケート結果に基づき川崎市と意見交換を行いました。
アンケート結果からは保育士の過酷な労働環境か明らかになりました。
特に賃金が低い、事務作業が多い、人が足りないという声が多く寄せられました。また、休憩時間中も事務作業を行なっている方が多く、早出残業や残業を行うも、残業代が完全に支給されていない方の割合が高く労働基準法が守られていないことが明らかになりました。
施設長アンケートからも保育士が足りない、配置基準を見直して欲しいという声が多数上がりました。このように、保育士や施設長という保育現場で働く方が、配置基準を見直して欲しいということを述べているのです。
保護者アンケートからは、川崎市に対し、費用負担の軽減、産休育休期間の保育の拡充、病児保育の拡充などの要望がありました。
私たちは、川崎市に対して、保育士の労働環境の改善、配置基準の引き上げ、保護者からの要望を伝えました。川崎市からは、「国の動向を見て」という回答が多数あり、川崎市が独自の政策として積極的に問題を解消していくという姿勢はみられなかったのは残念でしたが、私たちは、引き続き調査・研究し川崎市に対して要請をしていきたいと思います。
2023年に行いましたアンケート調査結果の報告会、学習会を以下の日程・場所で行いますので、詳しい内容を知りたい方は報告会、学習会にご参加ください。
日時:2025年6月1日(日)14:00〜15:30
場所:川崎市総合福祉センター(エポックなかはら)5階川崎市社会福祉協議会ボランティア交流室
講師:小尾晴美(中央大学経済学部助教)
2023年に行いましたアンケート結果や川崎保育問題交流会のホームページのリンクを掲載しますので、ご覧ください。
(アンケート結果概要版)
https://www.dropbox.com/scl/fi/uwn5efu5w7sxfcqk2upc2/.pdf?rlkey=ga71n2370ixet4cm7jz6i1swr&dl=0
(アンケート結果統合版)
https://www.dropbox.com/scl/fi/xvw4agbs4a40yk1jwgpnb/.pdf?rlkey=hp95qgpmxgi96zry2nclkw43d&dl=0
(ホームページ) https://sites.google.com/view/kawasakishihoikumondai/home