食でつながる地域の輪 ―― 初めての子ども食堂スタッフを経験して 弁護士工藤猛

先日、初めて地域の「子ども食堂」にボランティアスタッフとして参加しました。これまで子ども食堂に一度も訪れたことがなく、どのような雰囲気なのか楽しみと緊張が入り混じる中でのスタートでした。

この日の献立は、そぼろ丼、豚汁、そしてデザートのフルーツです。スタッフは皆、地域にお住まいの方々。中には以前、給食センターで働かれていた「食のプロ」もいらっしゃいました。野菜の切り方や味付けについて意見交換をしながら、和気あいあいと調理を進めていきます。プロの視点によるアドバイスはとても勉強になり、皆で協力して一品ずつ完成させていく過程は、文化祭のような活気がありました。

お昼どきになると、子連れのご夫婦や近所の方、公園で遊んでいたお母さんと子どもたちなど、約20名の方が足を運んでくださいました。食後には絵本の読み聞かせコーナーもあり、お腹を満たした子どもたちが楽しそうに物語に聞き入る姿が印象的でした。

今回、初めてお会いするスタッフや地域の方々とお話しする中で、確かな「地域のつながり」を感じることができました。自分たちが心を込めて作った料理を「美味しい!」と言って食べていただけることが、これほどまでに嬉しいものだとは。皆で協力してイベントを成し遂げた達成感で、胸がいっぱいになりました。

最近では自治会への加入率低下やPTAの解散など、地域のつながりが希薄になっていると言われています。しかし、そのような時代だからこそ、誰でも気軽に立ち寄れる「子ども食堂」のような交流の場が欠かせないのだと痛感しました。

地域で子どもを見守り、世代を超えて交流することは、地域を活性化させるだけでなく、参加する私たちの心をも豊かにしてくれます。私自身、地域の方々の優しさに触れ、心がじんわりと温かくなるのを感じました。

次回もまた、スタッフとして参加させていただく予定です。これからもこの活動を通じて、地域の方々との素敵な交流の輪を広げていきたいと思います。