コーヒーのお話 弁護士 田代瑛
皆さんは普段、コーヒーを飲まれますか?
私は、学生時代にカフェでアルバイトをしていたこともあってか、コーヒーが大好きです。大きなマグカップで、1日に2〜3杯はついつい飲んでしまいます。休みの日にはゆっくりと家でドリップを楽しんでいます。
そんなコーヒーにまつわる面白い話を聞いたので、ここで紹介させてください。(とはいえ、ゴシップ程度の雑学で、歴史研究の裏付けはないようなのですが。)
時は16〜17世紀(日本は室町時代から江戸時代だった時期です。)現在のトルコ共和国にあたるオスマン帝国というイスラーム国家がありました。この国の法律ではなんと、「夫が妻にコーヒーを飲ませなければ離婚」とされていたというのです。どうやら結婚の際に、男性が「妻(となる人)に毎日、コーヒーを飲ませることを欠かさない」という誓いをたてていたというのです。
男性のみが稼ぐことを大前提とする性別役割分担の凄まじさもさることながら、日々のコーヒーが結婚の条件になっていただなんて、驚く点が盛りだくさんです。トルコといえば今でもトルココーヒーで有名ですが、コーヒーは遥か昔からこの地の人々の生活に切っても切れない存在だったのでしょう。日々の生活必需品の不足、現代法でいうところの扶養義務の不履行と整理すれば、ある程度説得感のあるお話です。
ちなみに、現代の日本で、離婚の裁判を起こすことができるのは、民法770条によれば、①配偶者に不貞な行為があったとき、②配偶者から悪意で遺棄されたとき、③配偶者の生死が3年以上明らかでないとき、④その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき、とされています。
「毎日のコーヒーを飲ませてくれなかった」場合と比べて、少し小難しく感じられるかもしれません。そんな時には専門家に頼っていただくのもいいかもしれません。
配偶者と離婚をしたい、配偶者に離婚を迫られたけれども離婚はしたくない、などなど夫婦の問題でお困りのことがございましたら、弁護士にご相談ください。