『合格発表日その2』弁護士 林裕介
合格発表を見に,アルバイト先である上野から地下鉄に乗って霞が関に向かいました。霞が関の法務省前に着いてみると,もう既に掲示板で自分の合格を確認した人たちが大勢集まっており,お互いの合格を喜び合ったり,記念撮影等をしていました。
自分の陰鬱な気持ちと正反対の人々を急に目の前にして,私はかなりうろたえましたが,その人垣を掻き分けてなんとか掲示板の前にたどり着きました。
ここで,心臓のドキドキがまたもやこの日最高潮に達しました。
しかし,合格者は2000人近くいるため,合格者の番号が載った掲示板も複数枚に及んでいました。このため,すぐには私の受験番号に近い番号を掲載している掲示板を見つけることができませんでした。
一番端の掲示板から確認していったのですが,私の受験番号に近い番号の掲示板になかなかたどり着かず,途中で私は耐えきれなくなり,再び人垣を掻き分けて,一旦掲示板の前を離れました。そして,深呼吸をして心を落ち着けました。
その後,再度掲示板の前に向かい,自分の番号に近い番号の掲示板見つけました。
もう帰りたい気持ちを何とか抑えながら,掲示板の上から受験番号を見ていきました。
そうするとなんと,自分の受験番号を見つけました!
そのとき私は,受験勉強の期間が比較的長かったことがあり,うれしいという気持ちより,ほっとする気持ちの方が大きかったです。
その後の生活については,また次回に譲りたいと思います。