建築関係の事件をお受けして  弁護士 岩坂康佑

当事務所は、地域の建築系の労働組合とのお付き合いをさせていただいており、その関係で、建築に関するご相談やご依頼を多くお寄せいただいています。私もこれまでに建設業に従事する方々から様々な事件のご相談、ご依頼をいただきました。

とりわけ多いのは、請負代金の未払いの問題です。元請業者から請負代金を支払ってもらえなかったり、施主が支払いを渋ってしまったりなど、請負代金が支払われない原因は様々ですが、特に小規模な建設業者や一人親方にとっては、請負代金を受け取れないことは非常に大きな打撃となります。また、施工不良に関するトラブルも少なくありません。実際に施工不良があったという場合だけでなく、施工不良とは考えられない事象についてまで損害賠償請求を受けてしまったという例もあります。

建築業者の方々とお話をしていると、どの方もご自身の専門とする分野に深い経験と技術をお持ちであり、誇りを持って仕事をされています。建物の細部にわたって見られる数多の工夫を知れば知るほど、普段何気なく使う建物がいかに考え抜かれたものであるかということを感じざるを得ません。そして、暑い日も寒い日も建築のために様々な仕事をしてくださる方がいるからこそ、建物を快適に利用できる毎日があるのだと痛感します。

引き続き、少しでも建築業者の皆様のお力になれますよう、精進してまいりたい所存です。