『予定が未定』事務局

コロナの影響で休校もかなりの期間あり、ステイホームの間に、こどもの動画視聴時間が長くなりました。米中で話題のTic TokやYoutube、今見ている動画の関連が次から次へのあがってきますから、まあ、大変な時間をいつの間にか見ています。

読書や勉強が良くて、ゲームや動画は必要のないものだ、というわけではないと思います、これからは、表現の方法として、文章のセンスと同様、動画のセンスも必要かもしれませんし。それでも、後者のほうが圧倒的に簡単で、中毒性が高く、そして、動画は、テレビとまた違ってタブレットで見ているので、何を見てるかよくわからない、共有しずらい、というところも困ったところで。

なんだか心配なので、やっぱりもう少し本を読むということもさせましょう、と、さて、何がいいかしらと考えました。一緒に選ぶとマンガになっちゃうし。。

わたし的には文学全集をぶつけたいところですが、かえって本が嫌いになる可能性も大きいと指摘され。確かに。

ネットで探していると、星新一を見つけました。

懐かしい!

SFはあまり好きではなかったのですが、星新一は家にあって、なんとなく手に取って何回も呼んだ記憶があります。宇宙人や強盗、ロボットも出てきて、ちょっと怖い読後感も覚えていて、これなら、今の子にもいいのでは!と早速amazonで購入し、先にわたしが読んでしまいました。

こどももすぐに読んでいたので、わたしは中学生くらいの時に読んだような気がしますが、小学生にもおすすめです。大人の今読むと、同じく面白かったのですが、昔ほど怖いな、と思いませんでした。怖いものがなくなったんでしょうか。

逆に、こどもは、にんげんの醜さが出ていた、と感想を述べていたけど、まだ怖い、と思わなかったようです。グリム童話みたいに、そんなもんでしょ、とストーリーだけ読んだ感じなのかもしれません。

来週がどんな状況になるかわからない今、親としては判断が難しい場面が続いています。先日直面した場面をあげると、来月ピアノの発表会が予定をされています。練習もがんばらせていて、何を着ようかドレスも選んでいますが、実はそれも「中止になる可能性もあります」と言われました。身を入れさせていいのか?ほどほどがいいのか?でもそれじゃ意味がないんじゃないのか?一生懸命やって、できなくなった時、なんと声をかけるのか?

親の心配なんて、ほんとに杞憂で、たいていこどもはたくましく乗り越えていくのですけれど、それでも、何が大きく影響を与えるものになるのかわからなくて、いちいち悩みます。

やっと取り戻し始めている、学校行ったり、友達と会ったり、授業受けたり、部活したり、というこどもたちの日常が、なんとか続きますように、とほんとうに祈るような気持ちでいます。

それと同時に、「かわいそう」と言われるのはこの子たちにとって失礼なことにも思えて、いろんな予定がなくなって、いろんなことが自由にできるようになってかえってよかったね、けっこういいこともあったね、とできればそういう風にしたい、と思っています。できるかな。

【事務局T】